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紹介者 あんこ
コラムタイトル はじまりとおわり
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書名 走れメロス
著者名 太宰 治
分野 小説
紹介文  あんこは激怒した。必ず、かの総理大臣を除かなければならぬと決意した。あんこには政治がわからぬ。あんこは、ふつうの学生である。学校に通い、友と遊んで暮して来た。けれどもお金に対しては、人一倍に敏感であった……。
 突然ですが、有名な『走れメロス』の冒頭の部分を引用して、現在わたしが感じている増税についての気持ちを言わせて頂きました。しかし、わたしがお話ししたいことは増税についてではありません。増税はもう始まっているのですからどうにもなりません。本題にいきましょうか。
 小説のはじまりの一文、おわりの一文って大切ですよね。もし始まりの一文にインパクトがあって魅力的なものならば、この作品を読もうか迷っている人をぐっと引き付けることができる。また、終わりの一文によってその作品の評価が大きく変わる。最後に目にした言葉はかなり記憶に残るものです。両方とも作品において重要な役割を果たしており、はじまりの一文に込められていた意味が伏線となっていて、終わりの一文にうまく組み込まれている作品は人々を引きつけます。また、始まり終わりどちらの文も全く違う印象でそれぞれ輝き、人々を引きつける作品も素敵です。
 『走れメロス』はどこを読んでも、覚えやすく印象に残る言い回しで溢れているし、始まりと終わりの両方の一文ともわたしのお気に入りです。最初、激怒していたメロスが最後は赤面して終わるのが人間味あふれていて可愛らしく、とても短い文ですっきりと言い放たれているのもかなり印象に残ります。メロスに勝てる始まりと終わりが素晴らしい作品に、わたしはまだ出会っていません。ですから、図書館でそんな作品を探し回る毎日。…走れ、あんこ!



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