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紹介者 大原昌明先生
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書名 うまい犯罪、しゃれた殺人
著者名 ヘンリイ・スレッサー
分野 英米文学
書評 (再掲載:2008年6月掲載) 
 学生時代、それなりに本を読みましたが、長編・外国物は苦手で、どちらかといえば短編、しかも登場人物が日本名のものが「お得意」でした。そんな中で、タイトルのスマートさに何気なく手に取った本がこの本です。
 序文でヒッチコック(学生さんには馴染みがないかな)は次のように書いています。「過去5年間、わたしは幸運にも『アルフレッド・ヒッチコック劇場』であなた方の居間へ二、三百人の被害者を届けさせていただきました。(中略)われわれはいつもうまい犯罪としゃれた殺人を描くよう心がけてきたつもりだ。」
 この本は、スリラー・サスペンスを得意とする映画監督ヒッチコックが、自身の番組でテレビ化したスレッサーの短編17本を集めたものです。苦手な外国物ではありましたが、これが一気に読んでしまうほど魅力的な短編集でした。
 何より伏線の含ませ方が素晴らしく、結末を読んで「はああ、そう来るのかあ」と感心しながら読み終えた記憶があります。
 ストーリーは決しておどろおどろしいものではなく、微笑ましいオチに、クスリとしてしまう短編もあります。長編は苦手、外国物の登場人物の名前が憶えられない、ミステリなど読んだこともない、血生臭い、暴力的なミステリなど嫌いという方、「金は天下の回りもの」「犬も歩けば」あたりから読んでみてください。きっともっと読みたくなること請け合いです。



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