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紹介者 岡田みさを先生
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書名 刑務所のリタ・ヘイワース(ゴールデンボーイ : 恐怖の四季春夏編に所収されています。)
著者名 スティーヴン・キング
分野 英米文学
書評  『ショーシャンクの空に』という映画で、その原作となっているスティーブン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』を知った。若い銀行家アンディー・デュフレーンが、無実の罪でショーシャンクという名の刑務所に入れられる。刑務所の中で言語に絶するような暴力を受けたり、刑務所長の不正行為の後始末をさせられたりして苦難の日々を過ごすが、その間、こつこつと小さなロック・ハンマーで自分の独房に穴を掘り続け、30年たって刑務所の外に抜ける穴が完成したとき、ついに脱獄する。こういった経緯がアンディーの友人である囚人レッドの視点から淡々とした筆致で描かれる。
 この小説のテーマは「希望」であり、このテーマは直接的、間接的に小説の中に繰り返し出てくる。例えば、一日の労働を終えた後、うちひしがれ猫背で自分の監房へ帰っていく囚人が多い中、アンディーはひとり軽やかでまるで「カクテルパーティーにいるかのよう」(同書109-110頁より)な足取りで歩いていた。これはレッドの言葉で「見えないコートのように自由をはおっている」と表現されている(同書110頁より)。たとえ刑務所という過酷な境遇に置かれても、希望や、自由人としての心を失わず目標に向かって歩いていけるアンディーの生き方にとても魅力を感じる。お勧めの小説である。映画もアンディー・デュフレーンに扮するティム・ロビンスがとても素晴らしいので、ぜひ見てください。



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