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紹介者 木下武徳先生
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書名 全国アホ・バカ分布考 : はるかなる言葉の旅路
著者名 松本修
分野 方言
書評 (再掲載:2006年6月掲載)
 関西では知らぬ者がいない高視聴率番組『探偵!ナイトスクープ』(札幌ではHTBで放送中)。そこに依頼が届く。 「夫婦喧嘩のときに東京出身の妻は『バカ』、大阪出身の私は『アホ』といいます。大阪と東京の間のどこにその境界があるのか調べて下さい。」北野誠探偵は東京へ飛び、バカげた振舞いをして「バカ」、静岡でも「バカ」と言われる。ところが名古屋では「タワケ」と言われ、愕然とする。そして「タワケ」と「アホ」の境界が岐阜県関ヶ原町であることを発見。さらに、探偵局の九州出身の岡部まり秘書は九州では「バカ」というと発言。西にも「アホ」と「バカ」の境界がある・・・。日本のアホ・バカの分布はどうなっているのか?
 著者は、番組のディレクター。番組作成の舞台裏はもちろん、アホ・バカの語源、伝播を丹念に調べ、言語学の通説を塗り変えることになったその過程・手順をまるで、名探偵のごとく明らかにしていく。例えば、沖縄の「フリムン」。通説で「(精神の)触れた者」とされてきたが、古代文法から「惚れ者」(恋に夢中の者)が語源であり、愛情に満ちた言葉であることを解明。「アホ・バカ」からたくさんのことを学んで「賢く・利口(それぞれアホ・バカの反対語)」になれる一冊である。ちなみに、北海道は方言では「ハンカクサイ」らしい。



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