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紹介者 萱野智篤先生
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書名 カラマーゾフの兄弟
著者名 ドストエフスキー
分野 ロシア文学
書評  この小説は、20代で読み始めて一度挫折した。40代で出た亀山訳で再挑戦して今度は読了した。もっと早く読んでおけば良かったと思ったが、40代の今だからこそ分かることはかなり多いと思う。「父親殺しが最大のテーマ」、「他者を理解できなくなった現代人にこそ読まれるべき」等々、すでに様々な書評が出ているが、私は特にこの新訳の中に作者ドストエフスキーとその魂の訳者亀山氏の、生きることへの希望のメッセージを読み取りたい。特にゾシマ長老の履歴・経験・生き方とその言葉の中に。例えば、・・「空想的な愛は、すぐに満たされる手軽な成功を求めて、みんなに見てもらいたいと願うものです。・・それに対して実践的な愛というのは、仕事であり忍耐であって、ある人に言わせれば、これはもう立派な学問といえるかもしれない。しかし、あらかじめ申しておきますよ。どんな努力にもかかわらず、単に目標に近づけないばかりか、むしろ目標が自分から遠のいてしまったような気がして、ぞっとする思いで自分を省みるような瞬間さえ、−いや、まさにその瞬間に、もう一度申し上げますよ、あなたはふいに目標に到達し、常にあなたを愛し、ひそかにあなたを導いてきた神の奇跡的な力を、自分の身にはっきりと見てとることができるのです。」
 旧訳の同じ個所をもう一度読んでみたが、これなら挫折しても仕方ないと思った。今回の挑戦は、頼りになるロシア専門家の同僚による亀山訳へのお墨付きがあって始まった。カラマーゾフ万歳!ドストエフスキー万歳!ありがとう亀山郁夫さん、そして篠田先生!



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